『86-エイティシックス-』は、『電撃文庫(KADOKAWA)』より刊行されている、安里アサトによるライトノベルです。(イラストは、しらび、メカニックデザインは、I-IVが担当。)
単行本は2017年2月に1巻まで発売され、2021年6月現在10巻が刊行され、2018年5月号『ヤングガンガン』ではコミカライズの連載が開始し、2021年4月からはアニメ放送もスタートしています。
そんな『86-エイティシックス-』は一言でいうと、『迫害される少年少女兵と、差別を憎むエリート才女との共闘』を描いた物語です。
この記事を読めば、『86-エイティシックス-』がどのようなアニメかを知ることができるとともに、あなたが観るべきか、という判断材料になることをお約束します。
86のあらすじ
ギアーナ帝国が侵略のために開発した、完全自律戦闘機械(レギオン)。サンマグノリア帝国が防衛のために開発した、無人戦闘機械(ジャガーノート)。
侵略・防衛のため、この機械同士の国家間戦争が行われていると、表向きでは公表されていました。
しかし、事実は違っていました。ジャガーノートには、人種差別で迫害された、86区で暮らす少年少女で構成された部隊(スピアヘッド戦隊)が乗組員として駆り出されていたのです。
サンマグノリア帝国軍のエリート才女で『レーナ』は、その事実を知りながら何もできないことに無力感を感じていました。そんなとき偶然にも欠員が出たため、レーナはスピアヘッド戦隊の指揮管制官(ハンドラー)に任命されます。
ただ実際に役務につくと、ハンドラーとは安全な帝国内で、スピアヘッド戦隊を基本的に音声のみで監視し、必要最低限の連絡を取るだけの名ばかりの役職でした。しかしレーナは、そんな現状を打破するために、スピアヘッド戦隊の隊長である『シン』を中心に、その隊員たちと密に連絡を取り合い、戦闘を手助けし、共闘します。
サンマグノリア帝国、スピアヘッド戦隊の未来はどうなるのか。
迫害される少年少女兵と差別を憎むエリート才女との共闘で未来を切り開いてく物語です。
ここが『86-エイティシックス-』の面白さ‼ 『2つの視点』と『圧倒的な臨場感』
レーナとシンの『2つの視点』
サンマグノリア帝国で平和に安全に暮らすレーナ、常に死と隣り合わせの戦場にいるシン。そんな環境が違う2人の視点に分けて、同じ場面が2度描かれていることが多くあります。
例えば、1回の戦闘シーンがあったとして、レーナの目線で、ハンドラーとしてスピアヘッド戦隊と共闘するも、音声だけでしかやり取りができないことで感じる、疎外感や空虚感の描写。その後、同じ場面がシンの目線で、戦場で仲間が目の前で死ぬのを目撃する絶望感、死を伴う戦闘に対する恐怖感が描かれています。
同じ場面を違った視点で2度みることで、お互いに生じる葛藤や感情の違いを感じられ、作品をより深く理解し、没入しながら楽しむことができます。
戦闘シーンの『圧倒的な臨場感』
ジャガーノートと呼ばれる戦闘機を使ったシーンでは、爆発や戦闘のスピード感をよりリアルに感じられます。原作だけでは感じられないアニメ作品ならではの面白さといえます。
このアニメが好きな人は絶対に『86-エイティシックス-』を観たほうがいい
シリアスかつ戦闘機バトルアクションのアニメやマンガが好きな方に推したいです。
具体的なアニメの名前を挙げると『機動戦士ガンダム-鉄血のオルフェンズ』『コードギアス-亡国のアキト』などが好きな人にオススメです。
最低でもここまでは観てほしい。面白いかは◯話までみて判断
面白いかの判断は、最低でも 3話まで絶対に観てから‼
3話までにレーナとスピアヘッド戦隊との共闘や、絆を感じられるシーンがあり、話の概要が掴めるからです。
まとめ
- 『2つの視点』『圧倒的な臨場感』が『86-エイティシックス-』の面白さ。
- 『機動戦士ガンダム-鉄血のオルフェンズ』『コードギアス-亡国のアキト』などシリアスかつ戦闘機バトルアクション系の作品が好きな人にオススメ。
- 面白いかの判断は最低でも3話まで観てから。レーナとスピアヘッド戦隊との共闘など作品の概要がわかる。